「シゲさんはじめまして!」
「はじめまして。
登場シーン、奪われてもうたな。」
「そうよ~!ほんっと、あのクソウサギは我が強いっていうか、目立ちたがりっていうか!
自分大好きすぎるのよ!アイツ!」
「まあええやん。
自己主張できへん自分が嫌いな男よりはるかにええがな。」
「まあそうなんだけどさ~。
それがアイツのいいところでもあるんだけども。」
「起業したい人ってお金持ちになりたいとか、夢を叶えたいとか、目的は人それぞれ違うけど、ラビ斗はどんな理由で起業したんや?」
「なんかね~、自分のつくった作品を世の中のウサギたちに広めたかったらしいよ。
そんで、自分が作った服を着ていきいきしているウサギたちを見たかったんだって!」
「ええビジョンやな。信念がないとそこまで成功せんわ。」
「そっか~。てかシゲさんはなんで起業したの?」
「え?俺はつらい恋に悩む女性を1人でも救うためにこの仕事を始めたんや。」
「ふ~ん。ほんとに?」
「な、なんや。疑っとるんか。」
「ほんとのほんとは?」
「え?いやまあ・・・。雇われるのがどうしてもイヤで、家でできる仕事がしたかったから・・・かな?」
「なにそれ!ぜんぜん違うじゃん!」
「うるさいなあ。俺は雇われたら死んでしまう病やねん。不治の病やで。」