




「ヤッちゃいましたか。」

「はい・・・。ヤッちゃいました・・・。」

「出会って2回目で。」

「はい・・・。2回目で・・・。」

「どアホう!」

「アホって言うな!!」

「こんなもん、ヤリチンの常套句や。
どんなにええこと言われたって、『付き合おう』っていう言葉がない時点でアウトやねん。
全部サービストークや。
ええか?そもそもやけど、付き合う前に身体の関係もつとか順序おかしいやろ。」

「はい・・・。耳が痛いです・・・。」

「ヤリチンっていうのはな、基本はヤることしか考えてないねん。
そやし、『付き合おう』っていう言葉以外は全部言う。
場合によっては『愛してる』も言うわ。
ていうか、数えるぐらいしか会ってないのに、なにが愛してるっちゅう話やけども。
覚えとけ。関係性をハッキリさせるような言葉以外はなにを言われても、自分の性欲を満たすためのサービストークや。
どれだけ上手いこと言おうが、付き合うっていう言葉がないのが答えやねん。
中には『付き合おう』言うて、女性を安心させてから関係を持つタチの悪いのもおるから注意が必要や。
もちろん関係を持ったその後はフェードアウトやわ。」

「はい。分かりました。」

「よろしい。
ていうか、ここから宇佐美のダメ恋がさらに加速するねんな。」

「そうよ!思い出しただけで腹立つ!ほんと許せない!あの狼めっ!!」

「誰かのせいにすんな。その道を『選んだ』のは自分や。
お前にも責任があるねん。」

「うっ・・・!ごめんなさい・・・。」

「しかしあれやな。
竜一狼は3話にわたってチ○コぎんぎんやな。」

「それよそれ!もう踏んづけてやりたい!
ていうか踏んづけてやる!」

「お前はピーコか。」


