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恋べたアニマル3匹娘 https://koiani.com 恋愛ベタな3匹の動物たちの一風変わった恋模様を描き、プロからの恋愛指南を交えた漫画です。 Sat, 05 Oct 2019 10:14:41 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.9.25 124261281 ホル菜の恋・第7話~裏表のあるネコ~ https://koiani.com/2018/04/02/neko/ Mon, 02 Apr 2018 03:54:11 +0000 http://koiani.com/?p=593

 




 

「ちょっと!なんでミーコをこんなキャラ設定にしたのよ!

先行きが不安でしょうがないじゃない!」

 

「だってふつうのネコを登場させてもおもろないやん。」

 

「そりゃそうだけども!」

 

「まあこっからホル菜はミーコに振り回されまくるわけやけど。

ミーコはめっちゃ腹立つことしてきよるで~。

耐えられるかな~。」

 

「え!?

なにしてくるの!?」

 

「それは後々のお楽しみということで。」

 

「ちょっと!教えなさいよ!」

 

「教えてもうたら読者さんがつまらなくなるがな。」

 

「あ、そうか。

え~。でもなにされるんだろう・・・。」

 

「1つ言えることは、ホル菜がこれから試されるのは、『感情のコントロール』やな。

それに打ち勝つことができひんとお前の恋はさらに詰んでしまう。」

 

「ちょっと!『さらに』ってなによ!

まだ終わったって決まったわけじゃないでしょ!」

 

「前回も言うたけど、不利な状況であることに変わりはないねん。

お前が感情のコントロールができるかどうかによって、今後が変わってくると思った方がいい。

すくなくとも、自分の感情に飲まれてもうたら先がないことはたしかや。」

 

「う~。

私にできるのかなあ。

でもさ、なんでミーコは最初にあれだけ仕事ができたのに、急にやる気がなくなってきたの?」

 

「ああ、これはな、『自分の力を過信してるヤツあるある』や。

こういうヤツらはなまじ仕事ができるもんやから、なんでもそつなくこなせてしまうねん。

それが続くとどうなると思う?

仕事に飽きてくるねん。

だって、簡単にできてしまうわけやし、最初から100点取れるって分かってるゲームを何回もできひんやん。」

 

「そういうことか。

でも、私がいる広告業界って、そんな簡単なものじゃないし、もっと奥深いものだと思うんだけど。」

 

「それはお前の勤続年数とか能力に合わせて、与えられた仕事の幅が広がってるからそう言えるんや。

でも、新人の間って研修期間中はできることが限られてるやろ?

能力やスキルが高い新人から研修期間を終えれるような会社やったら飽きはこーへんやろうけど、そうじゃない会社やと、決められた研修期間をこなさんとあかんやん。」

 

「たしかに。

私のいる会社は新人の研修期間が決まってるわ。」

 

「それと、自分の力を過信してるヤツは、最初に圧倒的な能力を見せておいたら、会社から重宝されることも知ってるねん。

だから最初はめっちゃ頑張るねんけど、続かへんねん。

とくに、与えられた仕事が誰にでも出来るような単調なものであればあるほど、飽きるのも早くなる。

あと、こういうヤツらは『自分はもっとできるはず』という過信をいつもしてるから、実際の自分の能力がどんなものか分かってないことが多い。

なまじ仕事ができるから、自分はなんでも出来ると勘違いしてしまうねんな。」

 

「なるほど。

でも先輩に舌打ちとかありえなくない?」

 

「ありえへんよ。

ただ、ミーコのように自分を過信してるヤツは異様にプライドが高いのもあるから、否定されることに慣れてないし、自分を否定してきたヤツはその瞬間から敵になることも多い。

そやからホル菜はすでに、ミーコの敵になってしまったということや。」

 

「ムカつく!

サボってたミーコが悪いのに!」

 

「自分の力を過信してるヤツの特徴の1つに、『自分は人よりも出来ているからちょっとぐらいサボってもいい』という変な思い込みもあるねん。

そやから、自分の態度が目に余るから注意されたと考えずに、自分のことを嫌いやから否定してきたという見方になるヤツもいるな。

そこまで極端なヤツはそうそういないから、『まさか注意したことで自分が敵になってないだろう』と思ってまうねんけど、ミーコのような人種っているねん。」

 

「う~~。

ってことは、私はかなり厄介な動物の教育係になってしまったということか・・・。」

 

「そういうことになるな。」

 

「今でも十分に腹立つのに、これから先、感情のコントロールが出来るかどうか不安で仕方がないわ。」

 

「まあそこまで心配するな。

俺がついてるやろ。」

 

「そっか、そうだよね。

ちょっと気持ちが楽になったわ。」

 

「よし、ほなら次にいこうか。」

 

「うん!」

 




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チーコの恋・第7話~一歩前進~ https://koiani.com/2018/04/02/zen/ Mon, 02 Apr 2018 03:52:49 +0000 http://koiani.com/?p=587

 




 

 

「シゲさん!

これって、ラビ斗が私に対して今まで以上に心を開いてくれたってことだよね!?」

 

「そうやな。」

 

「やったー!超うれしい!

でもさ、このまま酔った勢いで、そのまま過去の話をしてくれてもよかったのにとも思っちゃうんだよね。」

 

「まあな。

でも、自分のトラウマとか言いたくない過去を抱えてる人間にとって、そういう話をするってかなり勇気がいることやし、精神的に負担がくるぞ。

だって、思い出したくないし、言いたくもないんやから。」

 

「そっか。

そりゃそうだよね。

あとさ、なんでラビ斗は私に対して心を開こうと思ったんだろう?

やっぱ私のことが好きだから?」

 

「それもあるやろうけど、恋愛感情があるからといって、かならずしもその相手のことを信用してるとは限らんやろ?

女性で言うと、めっちゃ好きな男やけど、いつか浮気しそうで信用できないみたいな感じで。」

 

「たしかに。

じゃあなんで信用できると思ったんだろう?」

 

「お前がそれだけラビ斗に『私はこういう動物です』って素直に自己開示したからや。

だからチー子の動物となりがちゃんと相手に伝わって、それで『信用してみてもいいかな』と思ったんやろう。」

 

「え、でも自己開示したらなんで信用しようと思うの?」

 

「考えてみいな。

相手の人となりが分からんのに、信用なんかできるわけないやん。

得体が知れへんからな。

もちろん、自己開示をして信用されへん人もいるけれど、そういう人は日常的に信用されないようなことばかりしているから、それがにじみ出てしまってるせいで信用されへんねん。

お前はそういう生き方してないんやろ?

それに自分の思ってることを素直に話そうとするやんか。

だから、信用してみようかとラビ斗は思ったわけや。」

 

「なるほど。

でもさ、この間ほかのオスをちらつかして駆け引きみたいなことしたけれど、それで『もうコイツは信用できない』みたいにはならなかったの?」

 

「チー子が謝るまではそう思ってたかもしれんな。

でも、お前は素直に謝ったし、ほかのオスなんかいないことがラビ斗には分かった。

さらに、それまでのチー子に対しての好印象の積み重ねがあったから、ちょっとした揉め事があっても、それだけで信用がガタ落ちになることはめったにない。

逆に、ちょっとした揉め事で関係性が崩れてしまうのであれば、その2人がその程度の信頼関係しか築いてこなかったっていうことや。」

 

「そういうことか~。

自己開示って本当に大事なんだね。

ラビ斗も触れてほしくない過去の話以外はちゃんと話してくれるし。」

 

「大事やぞ。

古くから言われているように、相手の心を開きたいなら、まず自分の心をオープンにしましょう、というやつや。

自分の手の内を見せてくれへん相手に、自分のことを分かってもらおうなんて思わんからな。

相手に嫌われたくないからという理由で、自分のことを話さん女性っているけれど、それが逆効果やということに気づいてない人が多い。

それに、嫌われたくないと思ったら、ボロが出ないように当たり障りのない話しかせんくなるからな。

それってドラマでたとえるなら、なんの見せ場も山場もないシーンを最後まで見せられるようなもんやから、そんなドラマの続きを見たいって思わんやん。

当たり障りのない話しかしない女性もそれと同じで、次に会いたいなんて思わんよ。

だって、おもろないねんから。

続きが気になるドラマもまた会いたくなる人も、ちゃんと作品やその人の個性や毒がかならずあるから、支持されるっていうわけや。」

 

「なるほど!

じゃあこれからも私はちゃんと自己開示していけばいいってわけね!」

 

「そういうことや。

あと、親しき仲にも礼儀ありを忘れずにな。」

 

「うん!分かった!」




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宇佐美の恋・第8話~自分の安売り~ https://koiani.com/2018/04/02/yasu/ Mon, 02 Apr 2018 03:52:01 +0000 http://koiani.com/?p=574

 




 

 

「宇佐美、絶賛大安売り中やないか。」

 

「だよね・・・。

深夜に呼ばれて会いに行くとか終わってるよね・・・。」

 

「それは相手との信頼関係によりけりやけど、論点はそこじゃないねん。

お前が何度も連絡したことに対して、1ヶ月も既読スルーやったやろ?

まあ、なんの返事がないのに追撃する宇佐美も宇佐美なんやけどや。

しかも、連絡してきたと思ったらちゃんとした理由も説明せずに、『忙しかった』で片付けて、しかもいきなり深夜に家に呼び出す。

そんな相手がお前と信頼関係を結ぶつもりがあると思うか?

どう考えてもコイツ、暇そうやのに。」

 

「だよね・・・。

でも、このときの私は脳みそお花畑状態だったから、『いつかきっと向き合ってくれる』って期待してた。」

 

「宇佐美にかぎらずな、信頼関係を結んでくれない男に対して『いつか私と向き合ってくれるはず』という期待をしている女性は多いねん。

でもな、そんな期待はしても無駄やったって、後でなにかしら事件が起きてから彼女たちはようやく気づくねん。

だって、信頼関係を結ばん方が、向き合わん男にとっては都合がいいんやから。

向き合ってしまうと、相手のことを都合よく扱えへんくなるからな。

それにな、自分とも向き合えてないヤツが他人と向き合えるわけがないし、今まで人と向き合ったことがないヤツが、向き合い方を分かるわけがないんや。

『私だったらいつか向き合ってくれるはず』というのはただの過信や。

残念ながら、いくら過信して期待したところで、向き合ってくれない相手にとっては、自分という存在は相手にとってその他大勢のうちの1人にしか過ぎひんねん。

それが分からずに、『私だったら』と相手に期待してしまうのはただの自意識過剰や。」

 

「うっ、たしかに・・・。

でもさ、なんで竜一狼が自分と向き合えない動物だって言えるの?」

 

「自分と向き合うというのは、現実と向き合うということでもあるねん。

簡単に言うと、『自分にウソをつかず、逃げずに直視する』ということや。

竜一狼は、バイトがだるいからとズル休みをして逃げて、お前からも逃げてるやろ?

自分と向き合ってる人は、現実から逃げへんし、向き合えないことやったら、自分が悪者になってもちゃんと言う。

たとえば、もし竜一狼が自分と向き合える動物なら、宇佐美に対して「付き合えない」とハッキリ言うし、その前に最初からお前に気を持たすようなことは言わんやろうな。」

 

「なるほど。

でもさ、付き合うつもりはないけれど、Hしたら気持ちが変わって付き合えるかも!?みたいに思ってるオスとかはいないの?」

 

「いるよ。

でも、そういうヤツらは自分のことを知らんから、『もしかしたら』という期待で行為におよび、終わってから結局『あーやっぱ違うかー』ってなるねん。

これは、性欲から来る行動やと思ってる人たちが多いけど、もちろん性衝動はあるものの、『もしかしたら』という期待をしているようで、実は「やっぱ違う」という証拠が欲しいだけやねん。

厳密に言うと、セックスする前は「身体の相性が良かったら付き合えるかも」という期待値の方が大きいねんけど、これって見方を変えれば、付き合う決定打があるとするなら身体の相性だけということで、それ以外の部分は決め手に欠けるか魅力がないということや。

だから、セックスしたら気持ちが変わって付き合いたいと思えるかもと思ってる男のほとんどは、実は行為前からすでに付き合えへんことが確定してるねん。

自分で気づいてないだけでな。」

 

「ひどーい!

それって、オスが付き合えない気持ちを確認するために、メスと関係を持つってことでしょ!?」

 

「そういうことや。

だから、『付き合う前に身体の相性を確認したい』という類の言葉って信用したらあかんねん。

もちろん例外もあるけれど、自分のことを知らんヤツほど、付き合えない気持ちの確認作業をするな。

自分と向き合うというのは、自分を知ることや。

自分のこと知ってたら、いちいち肉体関係を結ばんくても、眼の前にいる相手と付き合うか付き合わんかは分かる。」

 

「そっかー。

でもよく考えたら、そういうオスの口先だけの言葉に期待して、関係を持ってしまうメスにも責任があるよね。」

 

「まあな。

自分の身を守るのは自分しかおらへんから自己責任やな。」

 

「だよね。

それはそうとさ、ネットに書いてあるようなオスの気を引くメッセージって、全然あてにならないね。」

 

「そらそうや。

だって、好きな異性から送ってこられるメッセージと、どうでもええと思ってる異性から送ってこられるメッセージって、受取り方がまったく違うもん。

それって女性も同じやと思うで。

言葉ってな、『なにを言うか』じゃなくて『誰が言うか』やから、言う人間が違えば受け手の印象は180度変わる。

たとえば、どんなにいい話であっても、嫌いな人から聞くと素直に受け取られへんやろ。」

 

「たしかに!」

 

「あと、画像は百歩ゆずってましな部類にしても、面白動画ってそれほど親しくない相手から送ってこられると迷惑や。

だって、動画を見る時間を奪われるし、『面白』動画なんて言われたら、面白かったっていう反応せなあかんやん。

おもろなかったら、動画を見た時間も損した気分になるし、なんの罰ゲームやねんって思うで。」

 

「そりゃそうだ!」

 

「あと、『相談したいことがある』も『過剰なほめ言葉』も、それほど親しくない相手から送ってこられると違和感しかない。

だって、相談したいことがあるって言われても、『なんでそんなに親しくないのに相談事があるの?ほかのヤツに頼めよ』って思う人がほとんどや。

 

「相手との距離感次第では地雷になるってことか。」

 

「そうや。

それに、過剰にほめられても、自分にほめられたことに対しての自覚がないなら、そのほめ言葉はひどく薄っぺらい。

竜一狼の場合やと、別に頑張ってないし尊敬できるポイントもないやん。

コイツはそれを無意識に自覚してるから、頑張りをたたえたり尊敬してるって言ったりしても響いてないし、むしろ『俺の気を引こうと必死だな』って思ってるはずや。」

 

「言われてみればそのとおりだよね。」

 

「たとえば、宇佐美にな、『宇佐美ちゃんはいつも自信満々でステキだなと思ってるよ』なんて言ってくるオスがいたらどう思う?」

 

「この動物、頭おかしいのかなって思う。

私のなにを見てんの?って思う。」

 

「そうやろ?

そやし、なんでもほめればいいってもんでもないねん。

場合によっては、ほめ言葉も相手の気分を害する毒になる。」

 

「じゃあ、思ってもないことはほめない方がいいってことだよね。

気をつけよ。

ていうか聞いて!

ここから竜一狼の本性がどんどん出てくるの!

キーーーーーー!

思い出したらムカつくーーーーー!」

 

「うん、俺が作ってるから知ってるで。」

 

「あ、そうか。」

 




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ホル菜の恋・第6話~宿敵出現~ https://koiani.com/2018/03/25/syu/ Sun, 25 Mar 2018 04:22:48 +0000 http://koiani.com/?p=499

 




 

「おう、お疲れ!」

 

「え、ああ、ありがとう。

ねェ~、どうしよう・・・。」

 

「まあ、お前にもまたいいオスが見つかるって!」

 

「ちょっと!

なに勝手に終わらせてんのよ!

まだ終わってないし!」

 

「でもこの状況、厳しいのは厳しいで。

だって、一目惚れしたということはルックスを好きになったということやし、相手に多少イヤな部分があっても許せてしまうってことやから、よほどのことがない限りなかなか気持ちが冷めることはないわ。

それに、もししま男が冷めたしてもホル菜のことを好きになるってかぎらへんで。」

 

「なによ!諦めろって言うわけ?

ていうか、私、ミーコとかいうあんなションベン臭そうなガキに負けるなんて納得できない!」

 

「口悪いやっちゃなあ。

異性の好みなんてみんなそれぞれ違うから、自分から見てどこがいいんだろうと思ってても、相手からしたら、ものすごく魅力的に映ってることなんてよくあることや。」

 

「うう~~。

そうなんだけどさ~~。

ねェ、これから私、しま男にどうやってアプローチしたらいい?」

 

「どうやってって、なんもできひんで。」

 

「えっ!

できないってなによ!

アンタ、凄腕の恋愛カウンセラーなんでしょ!?」

 

「そうやで。」

 

「じゃあ、なにかしら方法あるんじゃないの!?」

 

「よう考えてみいな。

どうしてもラーメンが食べたいって言うてる人に、甘いものどうですか?ってすすめても、いらんがなってなるやん。

それ以上すすめたらただの押し売りになるやろ?

ようするに、しま男は今、ミーコのことしか頭にないってことや。」

 

「うぅ・・・。」

 

「でも、今までどおり飲みに行ったりはできるし、諦めへんのやったらまだ可能性はゼロではない。

ただ期待はするな。

現実的な話になるけれど、可能性がゼロではないってだけで、厳しい状況であることになんも変わりはないし、このまましま男の気持ちが冷めへん限りは、なにをしても無駄やと思った方がええ。」

 

「なにをしても無駄・・・。」

 

「そうや。

そのことが分かってないと、『もしかしたら』という期待を抱えて相手に接してしまう上に、自分に振り向いてもらおうことに固執するんや。

すると、今までにやったことがない変なコミュニケーションを取ってしまい、それが結果的に今までの関係を崩すことになりかねん。

ホル菜の場合やと、しま男とは仕事以外でも気軽にお酒が飲める関係やから、『もしかしたら、私のことをちょっとはいいなと思ってくれてるはず』という期待や。

前にも似たようなこと言うたけど、もっかい言うぞ。

動物としてよく思われてるのは事実やけど、メスとしてはなんとも思われてへん。」

 

「・・・!!!

ひどい!!!

そんなにハッキリ言わなくたっていいじゃない!!!!」

 

「ハッキリ言わへんかったら、ホル菜はまだしま男に期待してたはずや。

それに、このまま何もできないままやと、しま男をミーコに取られまいと焦って、これまで関係を持ってきたオス達に使った恋愛テクニックつかってアプローチしてしまうやろな。

そうすると、アイツはどう思う?

今までふつうに仲良くしてた動物が、いきなり態度を変えてきたから、不審に思ったり引いたりするんちゃうか?」

 

「う、たしかに・・・。」

 

「しま男が草食系やという事実を忘れたらあかんで。

まあ厳しいこと言うたけど、ミーコはなかなかの性悪で食えないメスやから。

それにしま男が気づくかどうかやな。」

 

「え!?

そうなの!?

ていうかなんでミーコのキャラをそんな設定にしたの?」

 

「だって、お前がなにもできひんままやったら、この漫画の話が先に進まんから、おもろないやん。

ホル菜はこれからミーコに振り回されるで~。大変やで~。」

 

「もう!なに楽しんでんのよ!!

今から設定かえなさいよ!!」

 

「イヤですぅ~。

でもな、ミーコの存在はお前の成長にとって必要なことやから、登場させてん。

だから悪く思うな。」

 

「うう~~。

なんかよく分かんないけど、そういうことなら許してあげ・・・

でもやっぱりムカつく!!」




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チー子の恋・第6話~謝罪~ https://koiani.com/2018/03/25/sya/ Sun, 25 Mar 2018 04:22:19 +0000 http://koiani.com/?p=492

 




 

 

「ラビ斗の顔、こっわ!」

 

「そんなこと言わないでよ~。

きっと私のことが原因でやつれちゃったんだから。」

 

「まあそうやろな。

えらい愛されとるがな。

既読になるのが早かったのは、お前とのやり取りを見返してたんちゃうか。

『あの頃は仲良かったし楽しかったよなあ』的な。

たぶんラビ斗は、まさかお前からメッセージが来るとは思ってなかったやろうし、さぞビックリしたんとちゃうか。」

 

「う~ん。

そうだと嬉しいけど・・・。

でも付き合ってないし・・・。」

 

「ていうか、なんでそんなに付き合いたいねん?」

 

「だってほら、彼氏彼女って言えるし言いたいじゃん!」

 

「ほかには?」

 

「えーと・・・。

ほら、ラビ斗と2匹でいるときに誰かに会っても、彼氏って言えるし、彼女って紹介してもらえるでしょ?」

 

「そんだけ?」

 

「も~!なによ!

曖昧な関係がイヤなの!!」

 

「曖昧な関係って言うても、『彼氏彼女』って肩書がないだけで、お前らのやってることって恋人同士となんも変わらんやん。

それに、曖昧な関係って自分で思ってるということは、自分のことを『都合のいい存在』と思って勝手に決めつけてるってことやろ?」

 

「まあ、そうなんだけどさ・・・。」

 

「ほんで、付き合ったから言うてなにが変わるねん。

肩書がハッキリしただけで今となんも変わらんぞ。」

 

「えっ!そうなの!?

いや、そうか・・・。」

 

「そらそうやろ。

お前ら2匹は、肩書が変わっただけで今までの関係が大きく変わるわけあらへんで。

ラビ斗はラビ斗のままやし、チー子はチー子のままっていうこっちゃ。」

 

「だよね。

私、付き合ったら、恋人らしいことがもっと出来るって勝手に思い込んでたかも・・・。」

 

「それって危険な考え方やぞ。

だってな、『恋人らしいこと』って良いことばかりじゃなくて悪いことも含まれるねん。

『束縛』とか『一方的な愛情の要求』も、恋人らしいっちゃ恋人らしいことよな。

『自分は彼女だから』という大義名分が悪い方に働くと、この恋人らしいことも同じように悪い方に働くねん。

それに、『彼女になったから』という理由ができてしまうと、ラビ斗が彼氏らしいことをしてくれへんかったら『ふつう、彼氏だったら○○してくれるはず』というチー子の主観から生まれたエゴまで出てしまいやすくなる。

結婚もまったく同じやな。

奥さん側が「ふつう結婚してたら」とか「ふつう旦那だったら」っていう自分の主観だけでパートナーのことを見つづけると、どんどん夫婦間の仲は悪くなる。

肩書ができたせいで関係が悪化したカップルや夫婦が大勢いることを考えると、関係性を白黒つけてハッキリさせるのは、ええことばかりじゃないってことや。」

 

「う~ん。

そうなんだけどさ・・・。

頭では分かってるんだけど・・・。」

 

「頭で分かってるっていうのは、腑に落ちてないからなにも分かってないのと同じやで。

おそらく、ラビ斗の過去を知らんから余計に腑に落ちひんのやろう。」

 

「そう!それ!

少なくともアイツの過去になにがあったのか分かれば、私ももっと折り合いがつくはずなんだよね。」

 

「それはもう少しあとになりそうやな。

とりあえず、仲直りおめでとさん!

謝罪メッセージも素直でよかったで。」

 

「ありがとう!」



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宇佐美の恋・第7話~困惑~ https://koiani.com/2018/03/25/kon/ Sun, 25 Mar 2018 04:21:55 +0000 http://koiani.com/?p=482

 




 

「お前のLINE、おんもーっ☆」

 

「えっ!やっぱ重い??

だよね、ちょっと長くなりすぎたよね・・・。」

 

「いやいや、それもあるけど、ツッコミどころありすぎてヤバいぞ。

情緒不安定すぎてメンヘラ臭ものすごいで。」

 

「えっ、えっ、どこが悪かったか教えて!!」

 

「まず改行しろ。

読みづらくてしゃあないわ。

読み手のことなんも考えてないやろ。

逆の立場で考えてみい。

こんな文章ぎっちぎちのメッセージ送ってこられて読みたい思うか?」

 

「・・・読みたくない・・・。」

 

「やろ?

ほんで自分の感情ばかり全面に出しすぎ。

しかも感情の波が激しすぎて情緒不安定になりすぎ。

文章を作ってる最中に気持ちの浮き沈みが激しくなってるのが、全部活字に表れてるねん。

こんなん、竜一狼やなくても『あ、こいつヤバい奴や』って思うで。

それから、言うてることも一貫性がない。

『信用してないわけじゃない』と言いつつ、信用してないのがきっちりと文章に表れてるし、『責めてるわけじゃない』と言いつつ、責めてるようにしか見えへん。」

 

「うう・・・たしかに・・・。」

 

「あと、『バイトをズル休みしちゃダメ』とかダメ出しするな。」

 

「でも、藤本先生も『ダメダメやないかコイツ』って言ってたじゃん!」

 

「言うてたよ。」

 

「それに、いいメスはオスが悪い方向に進まないようにするもんでしょ!」

 

「たしかにお前の言うとおり、それは一理ある。

でもな、それはお互いの信頼関係がちゃんとできている前提での話や。

お前ら2匹は信頼関係なんかあらへんやろ。

竜一狼からしたら、何様のつもりやとしか思わへんぞ。

コイツはズル休みしたいからそうしてるのに、それを指摘されたら気ぃ悪いやろ。

お前のダメだしは、ただ自分のエゴを相手に押しつけてるだけや。」

 

「ひどいっ!そんなにハッキリ言わなくたっていいじゃない・・・。」

 

「ふんわり濁して済むレベルの話ちゃうから、ハッキリ言うとるねん。

お前のメッセージはな。

相手のことを一切考えてない、自分の不安を相手に解消してもらおうとするだけの、独りよがりなメッセージや!」

 

「・・・!!!

じゃあ、どんなメッセージなら送って良かったのよ!」

 

「竜一狼がたとえクズであっても、お前のために時間を割いてくれたことには変わりないよな?

そやから、基本はお礼と感想を交えるだけええねん。

『昨日今日と本当にありがとうね!

たくさん話できて楽しかったよ(^^) また遊ぼーね☆』

ていう感じや。」

 

「えっ!?それだけ!?

Hしちゃったこととか、付き合ってないことについては触れなくていいの?」

 

「それだけでええねん。

そもそもLINEっていうツールは長文に向かへんし、深い話をやり取りできひんとLINEで心の距離なんか縮まらへんねん。

それにな、たとえ宇佐美がいくら深い話をしたくても、竜一狼はそういうことを望んでない上に、深い話ができるようなヤツじゃないやろ。

ようは、最初からコイツには信頼関係を築くつもりがないっていうことや。

しかも、竜一狼からしたら、付き合わずに最後までしたことに関しては突っ込まれても答えにくいだけやし、聞くだけ無駄や。

だから、『あいよー』って返信になるねん。」

 

「え、それってどういう意味なの?

なんで『あいよー』なの?」

 

「意味なんかあらへんよ。

だって、なんも考えてないねんから。

たまたま言葉のチョイスが『あいよー』やっただけであり、答えにくい質問はすべて無視したっていう事実があるだけや。」

 

「ひどい・・・。

私のことが好きだって言いながら、そんなにも適当になれるんだ・・・。」

 

「世の中にはな、平気で相手の善意を裏切って搾取しようとしたり、相手の好意を自分の都合がいいように利用しようとしたりする悪いヤツらが沢山おるねん。

竜一狼はその中の1匹や。

相手のことをなにも考えてないから、適当にもなれるし非情にもなれるねん。

コイツらは自分の欲を満たすことしか考えてない、かかわったらあかんヤツらや。」

 

「そうだよね・・・。

この後の私、竜一狼のせいでとんでもない目に遇うし・・・。

なんでこんな狼に執着してたんだろうって今なら分かる。」

 

「そやろ。

ほなら引き続き宇佐美のダメ恋を見ていこか。

お説教つきでな!」

 

「お、お手柔らかにお願いします・・・。」



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シルバニアの街づくり~とんでもない物をいただいた件~ https://koiani.com/2017/05/25/ne/ Thu, 25 May 2017 02:29:23 +0000 http://koiani.com/?p=451

僕は「ウォーキング・デッド」という海外ドラマが大好きでして、

原作コミックを買い揃えてテレビのキャラクターフィギュアも買うぐらいハマっています。

 

このドラマはただのゾンビパニックではなく、

極限に追い詰められた人間の心理描写を表した

ヒューマンドラマになっておりまして、

怖いのはゾンビじゃなく人間なんだというメッセージが

回を追うごとに強まってきているような気がします。

 

現在はシーズン7まで放映されておりまして、

このシーズンでは「ニーガン」という

イカれまくった敵の総大将が幅を利かせるのですが、

極悪非道なんだけどものすごく魅力的なキャラなんですよ。

 

 

なので、

「ニーガンのフィギュア、買おっかなあ~。」

なんて考えてたのですが、

ある日ピーンとひらめきました。

 

 

「シルバニアニーガン、作れねえかな。」

 

 

可愛い動物と極悪人という両極端なこの対比。

 

「実現したらめっちゃおもろいやん!」

なんて考えていたのですが、

問題はシルバニアの子に着せる衣装です。

 

ニーガンのトレードマークである革ジャンは

市販のシルバニアグッズにはもちろんありません。

 

そして僕には裁縫スキルがまったくありません。

 

というわけで、

「シルバニア 革ジャン」で検索をかけてみました。

 




 

そしたら、あったんです。

 

趣味でシルバニアの衣装を作っている方がいらっしゃいまして、

その方がヤフオクで販売をしておられました。

 

だがしかし。

 

シルバニアの革ジャンはすでにSOLD OUT。

 

買う気満々でポチろうと思ってたので、

落ち込み具合が半端じゃありませんでした。

 

これはもう、新たに外注でつくってもらうか、

諦めるしかないかなあなんて思っていたある日。

 

電話カウンセリングで、

とあるクライアントさんとお話していたときのことです。

 

話の流れでシルバニアの話題になりまして、

なんの意識もせずに

「シルバニアに革ジャンを着せたいんですけど、

どこにも売ってないんですよね。」

と話していたんですよね。

 

そのときは、「へえそうなんですか。」といった感じの返答だったのですが、

数ヶ月後、その方からメールが届きまして。

 

なんと、シルバニアの革ジャンを手作りで作ってくださったそうなんです。

 

しかも、

対面カウンセリングにお申込みいただき

そのときにプレゼントまでしてくださるという、

ありがたすぎるほどの心意気。

 

写メも添付されていたので見たら

ものすごく完成度が高い。

 

革ジャンだけでも十分にありがたすぎるのですが、

これはお願いするしかないと思い

事情を話して「シルバニアニーガン」を作ってくださいと

図々しくもお願いしちゃいました。

 




 

そして数日後。

 

対面カウンセリングにお越しいただいたとき、

待ちに待ったシルバニアニーガンをプレゼントしていただいたのですが、

これがまた僕の想像をはるかに超える代物でして。

 

それがこちらです。

 

 

すげーーー!!

 

ちなみに、ニーガン愛用の武器

有刺鉄線バットのルシールは、

クライアントさんがドラムをやっていて

使わなくなったドラムスティックを削って

作ってくださったそうです。

 

しかも、それだけではありません。

 

 

箱付きーーー!!!

 

一体なんなんだ。

 

このクオリティは。

 

人は想像をはるかに超える感動に直面したとき

こんなにも心が動かされるものなのだと、

このとき改めて痛感しましたね。

 

あまりにも嬉しかったので、

僕の公式Twitterにシルバニアニーガンをアップしたら

3日もしないうちにリツイートが1000を越えました。

 

 

ブログの投稿してもこんなに伸びたことがないので

なんだか複雑な気持ちではありますが、

それぐらいシルバニアニーガンのクオリティが

高かったということになります。

 

事務所移転したら、

今回の記事のサムネで使用したウォーキング・デッド・シーズン7の壁紙を

シルバニアで再現してみようかなと考え中の今日この頃。




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シルバニアの街づくり~皆さまのプレゼント~ https://koiani.com/2017/05/25/pre/ Thu, 25 May 2017 02:28:59 +0000 http://koiani.com/?p=447

僕がシルバニアの街をつくると宣言してから早4ヶ月が経ちますが、

ありがたいことに対面カウンセリングにお越しいただいたクライアントさんたちから

シルバニアのプレゼントをいただく機会が増えました。

 

本当に、本当に、ありがとうございます。

 

もうすっかりと宝物ですよ。

 

画像はすべていただき物でして、

宣言しておきながら自分で買ったシルバニアはまだありません。

 

と言いますのも、

僕は現在、事務所を借りて仕事をしているのですが、

街づくりは事務所内で考えておりまして

実は街を作るスペースが今の事務所にはないんですよ。

 

今年の9月には事務所の引っ越しを考えているので、

そこからが街づくりの本番になる予定です。

 




 

僕はやると決めたらやるので、引っ越ししたあかつきには

シルバニア専用テーブルを買おうと思っているのですが、

それがこんな感じになります。

 

 

家具がダークブラウンのものが多いので

テーブルもダークブラウンで統一しようと考えています。

 

 

これは事務所の一角です。

 

ちなみにテーブルの大きさは、

幅120.2×奥行91.6×高さ45cmというジャンボサイズ。

 

デカいねん。

 

でもそれぐらいあった方がいい。

 

街づくりのためには十分な大きさです。

 

 

しかし、本格的に街づくりを開始すると

「シルバニアほこりまみれ問題」が浮上してきます。

 

マイクロファイバーのハンディモップを使用しても

いくら毛先が柔らかいとはいえ、

掃除しているとシルバニアの子たちはかならず倒れるだろうし、

さらに小さい食器などは1つずつ避けないと掃除ができません。

 

なので、今考えているのは、

大きなアクリル板を組み合わせてできた透明ケースをかぶせるか、

もしくは、使わないときは女性用スカーフぐらいの薄い布をかぶせておくかの二択です。

 

アクリル板を使うと、

テーブルの大きさ的を考えると透明ケース自体の強度の問題があるため、

かなりの分厚さと重さになるかもしれないので、

現実的には布をかぶせておく方向になりそうですね。

 

ちなみに、皆さんにいただいたシルバニアは

仕事で一息ついたときに眺めながらニヤニヤしております。

 

眺める度に、早く街をつくりたい衝動にも駆られますが、

反動というものはでかければでかいほど威力があるもの。

 

だから、かならず良い街つくったるねん。

 

事務所を引っ越したあかつきには、

クライアントの皆さんにいただいたシルバニアを街づくり第一弾の一員として

ちゃんと箱から出して登場させますので、どうかお楽しみに。




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ホル菜の恋・第5話~大失態~ https://koiani.com/2017/05/25/ge/ Thu, 25 May 2017 02:28:24 +0000 http://koiani.com/?p=431

 




 

「うわ~~・・・。」

 

「やっぱヤバいよね!?ヤバいよね!?」

 

「うわ~~・・・。あいたた~~・・・。」

 

「なによ!ちゃんと言いなさいよ!」

 

「ちゃんと言わんくても分かるやろ。

前までふつうに仲良かった奴が急によそよそしくなって、急に飲みに誘われてついてったら、いきなりテキーラ一気しだして、介抱してたらゲロ吐かれるんやぞ。

この人、キツネとか憑いてもうたんかなって思うがな。」

 

「だよね!やっぱヤバいよね!変な動物だよね!」

 

「うん。相当な。」

 

「ねェ、どうしよう・・・。ぜったい嫌われちゃったよね・・・。」

 

「嫌われるというか、ふつうならドン引きレベルの失態なんやけど、しま男の性格を考えると、ちゃんと謝ったら大丈夫ちゃうかな。」

 

「う~~ん・・・。だといいんだけど・・・。

でも私が一方的に悪いから、許してくれなくても謝らなきゃだよね。」

 

「そやな。そこは礼儀や。」

 

「でもさ、ふつうに謝るだけじゃ芸がないから、ちょっとでも許してやろうって気が起きるように、なんかインパクトほしいんだよね~。

そうだ!

手紙をそえてお弁当つくって渡すってのはどう?

アイツ、料理できないからふだんろくな物しか食べてないって言ってたし!

私、料理得意なんだよね!」

 

「悪くない考えや。

でもな。

お前ら同じ職場やから、渡すのは社内になるやろ?

しま男はお前の手作り弁当を食べるわけやから、周りの動物に見られたら冷やかされてまうわけや。

アイツはどう思う?」

 

「え?嬉しいんじゃないの?

ほら、私って社内のマドンナ的存在だし、オスたちに羨ましがられてしま男もまんざらじゃないはず!」

 

「あのなあ。

しま男がお前のことを好きっていう前提で考えてるやろ。

ハッキリ言うけどな、まだなんとも思われてないねんぞ。

そやのに周りに冷やかされたりしたら、手作り弁当をもらった経緯を説明するのも面倒やし、むしろ迷惑になるっていうことや。」

 

「・・・!ひどい!

そんなにハッキリ言わなくったっていいじゃない!」

 

「アホか。自分の今の立ち位置をちゃんと分かっとかんとな、相手に期待するわ、相手への配慮がなくなるわで、自分の都合のいいようにしか考えへんねん。

今のお前みたいにな。そういうとこやぞ。」

 

「うう・・・。なにも言い返せない・・・。」

 

「そやから、もし弁当を作って渡すなら、ちゃんとしま男に迷惑がかからんように渡したれっていうことや。

ご飯ぐらい堂々と食べたいから、『みんなに見つからないようにこっそり食べてね』ってお願いするのも変やし、誰に作ってもらったか、もし社内の人間に聞かれたら『田舎から母親がでてきて作ってくれた』っていうことにしておいてね、とかそういう配慮やな。」

 

「そっか~。私が作ったっていうことをバレない方がいいんだね。

なんか複雑~。」

 

「ええがな別に。しま男はお前が作ったっていうのを知ってるんやから。」

 

「そっか・・・。そうだよね!

じゃあちょっとお弁当作戦がんばってみる!」

 

「あと、シャツも新しいの買って渡したれよ。」

 

「うん!わかった!」



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チー子の恋・第5話~決別のとき~ https://koiani.com/2017/05/25/ken/ Thu, 25 May 2017 02:28:02 +0000 http://koiani.com/?p=426

 




 

「あ~あ~。

地雷ふんじゃいましたね。」

 

「笑い事じゃないんだから!

ねえ、シゲさん・・・。どうしよう・・・。」

 

「そりゃお前、謝るしかないやろ。」

 

「でも謝るって・・・。どう言ったら・・・。」

 

「ふつうに謝ったらええやん。」

 

「ふつうってなによ。」

 

「ちょっとは自分で考えんかい。

素直に悪いと思ったことを謝ったらええがな。」

 

「う~ん・・・。

ラビ斗はラビ斗なりに頑張ってくれてるのに、ほかのオスを引き合いに出して駆け引きしたところとか?」

 

「そやな。

ほんでお前、告白してきたヒョウのオスとかおったか?」

 

「え?いないよ。

そう言っただけ。」

 

「なんやねん。おらんのかいな。

おかしい思ったわ。」

 

「うん。

そう言っておいたら、私をほかのオスに取られたくないと思ったラビ斗が、『そんな奴のとこに行くな!しょうがねえから俺が付き合ってやんよ!』みたいに言ってくれるかなって期待したの。」

 

「お前それ、期待しすぎやぞ。」

 

「うん。こんなにブチ切れられると思ってなくてビックリした。」

 

「よう覚えとけ。

恋愛での駆け引きはな、『力関係が自分の方が上、もしくは対等』『相手が自分に好意を寄せている』という2つの前提がないと成立せーへんねん。

この2つがない状態で駆け引きしても、『コイツ、なに値打ちこいとるねん』で終わりや。」

 

「えっ!?そうなの!?

知らなかった!」

 

「考えてみいな。

なんとも思ってないオスから、LINEの返信遅らされたり、ほかのメスのことをちらつかされたりしても、なんとも思わんやろ。」

 

「たしかにそりゃそうだ!

でもさ、シゲさんはラビ斗が私のことをすでに好きだって言ったじゃない?

しかも力関係は対等なつもりなんだけど、じゃあなんでほかのオスをちらつかせたら、ラビ斗はあんなに怒ったの?」

 

「ええ質問や。

駆け引きが地雷になる相手っていうのがおるねん。

それが、『相手が過去の恋愛で傷ついた経験がある』『相手が人をまったく信用しない』『相手が草食系』という場合や。

アイツにとっては、ほかのオスをちらつかせるという古典的な恋愛テクニックは地雷になったっていうことや。

あそこまで怒るということは、過去にこの類の駆け引きをメスからされて、傷を負ったと考えていいやろう。」

 

「そっか~。

シゲさん言ってたもんね。

ラビ斗は過去の恋愛で傷ついた可能性があるって。

そう考えるとすごく申し訳ないことしたなあ・・・。」

 

「ほならその申し訳ないと思ってる気持ちを、素直にラビ斗に伝えたらどうや。」

 

「そうだね!うん、分かった!」



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