




「お前のLINE、おんもーっ☆」

「えっ!やっぱ重い??
だよね、ちょっと長くなりすぎたよね・・・。」

「いやいや、それもあるけど、ツッコミどころありすぎてヤバいぞ。
情緒不安定すぎてメンヘラ臭ものすごいで。」

「えっ、えっ、どこが悪かったか教えて!!」

「まず改行しろ。
読みづらくてしゃあないわ。
読み手のことなんも考えてないやろ。
逆の立場で考えてみい。
こんな文章ぎっちぎちのメッセージ送ってこられて読みたい思うか?」

「・・・読みたくない・・・。」

「やろ?
ほんで自分の感情ばかり全面に出しすぎ。
しかも感情の波が激しすぎて情緒不安定になりすぎ。
文章を作ってる最中に気持ちの浮き沈みが激しくなってるのが、全部活字に表れてるねん。
こんなん、竜一狼やなくても『あ、こいつヤバい奴や』って思うで。
それから、言うてることも一貫性がない。
『信用してないわけじゃない』と言いつつ、信用してないのがきっちりと文章に表れてるし、『責めてるわけじゃない』と言いつつ、責めてるようにしか見えへん。」

「うう・・・たしかに・・・。」

「あと、『バイトをズル休みしちゃダメ』とかダメ出しするな。」

「でも、藤本先生も『ダメダメやないかコイツ』って言ってたじゃん!」

「言うてたよ。」

「それに、いいメスはオスが悪い方向に進まないようにするもんでしょ!」

「たしかにお前の言うとおり、それは一理ある。
でもな、それはお互いの信頼関係がちゃんとできている前提での話や。
お前ら2匹は信頼関係なんかあらへんやろ。
竜一狼からしたら、何様のつもりやとしか思わへんぞ。
コイツはズル休みしたいからそうしてるのに、それを指摘されたら気ぃ悪いやろ。
お前のダメだしは、ただ自分のエゴを相手に押しつけてるだけや。」

「ひどいっ!そんなにハッキリ言わなくたっていいじゃない・・・。」

「ふんわり濁して済むレベルの話ちゃうから、ハッキリ言うとるねん。
お前のメッセージはな。
相手のことを一切考えてない、自分の不安を相手に解消してもらおうとするだけの、独りよがりなメッセージや!」

「・・・!!!
じゃあ、どんなメッセージなら送って良かったのよ!」

「竜一狼がたとえクズであっても、お前のために時間を割いてくれたことには変わりないよな?
そやから、基本はお礼と感想を交えるだけええねん。
『昨日今日と本当にありがとうね!
たくさん話できて楽しかったよ(^^) また遊ぼーね☆』
ていう感じや。」

「えっ!?それだけ!?
Hしちゃったこととか、付き合ってないことについては触れなくていいの?」

「それだけでええねん。
そもそもLINEっていうツールは長文に向かへんし、深い話をやり取りできひんとLINEで心の距離なんか縮まらへんねん。
それにな、たとえ宇佐美がいくら深い話をしたくても、竜一狼はそういうことを望んでない上に、深い話ができるようなヤツじゃないやろ。
ようは、最初からコイツには信頼関係を築くつもりがないっていうことや。
しかも、竜一狼からしたら、付き合わずに最後までしたことに関しては突っ込まれても答えにくいだけやし、聞くだけ無駄や。
だから、『あいよー』って返信になるねん。」

「え、それってどういう意味なの?
なんで『あいよー』なの?」

「意味なんかあらへんよ。
だって、なんも考えてないねんから。
たまたま言葉のチョイスが『あいよー』やっただけであり、答えにくい質問はすべて無視したっていう事実があるだけや。」

「ひどい・・・。
私のことが好きだって言いながら、そんなにも適当になれるんだ・・・。」

「世の中にはな、平気で相手の善意を裏切って搾取しようとしたり、相手の好意を自分の都合がいいように利用しようとしたりする悪いヤツらが沢山おるねん。
竜一狼はその中の1匹や。
相手のことをなにも考えてないから、適当にもなれるし非情にもなれるねん。
コイツらは自分の欲を満たすことしか考えてない、かかわったらあかんヤツらや。」

「そうだよね・・・。
この後の私、竜一狼のせいでとんでもない目に遇うし・・・。
なんでこんな狼に執着してたんだろうって今なら分かる。」

「そやろ。
ほなら引き続き宇佐美のダメ恋を見ていこか。
お説教つきでな!」

「お、お手柔らかにお願いします・・・。」


